刑事事件 [事例16]

車で通勤途中に信号を無視して横断歩道で自転車と接触→不起訴処分

50代男性
罪名結果
過失運転致傷、道路交通法違反 不起訴

背景

その日、Aさんは仕事に向かうため、朝、車を運転していました。その途中、信号を見落としてしまい、横断歩道を渡るために道路に出てきた自転車に接触してしまいました。

すぐに車を降りて声をかけると、相手は、大丈夫ですと言いました。
Aさんはその言葉に安心してその場を離れてしまったのです。

しかし心配になって、仕事のお昼休み中、自ら110番したのでした。

対応

相談を受けた時点で、Aさんはいわゆるひき逃げ事件の被疑者となっていました。
幸いにも被害者の怪我は重くはないようでしたが、しっかり対応しなければ前科がつくことは免れません。

早急に警察官を介して被害者に連絡を取り、謝罪と賠償の意向を伝えました。

結果

幸い、Aさんの気持ちが伝わり、被害者とは示談が成立しました。そして、当初予定していた怪我の診断書の警察への提出をやめてくれました。
その結果、Aさんの交通事故は刑事事件としては扱われることなく終結し、もちろん前科もつかず、ことなきを得ました。

自らの運転で事故を起こしてしまった場合には、警察に通報する義務や、被害者を救護する義務があります。
そして、いくら被害者が大丈夫と言ったとしても、119番通報をせずに立ち去ってしまうと、救護義務の違反を問われることはまず免れません。自動車を運転する方はこの点には注意してください。

また、救護義務違反、すなわちひき逃げは、交通事故のうちでも悪質なものとして扱われます。今回も示談ができていなければ罰金以上の刑は避けられなかったと思われます。

交通事故の中で刑事事件として扱われるのは、一部の例外を除き、人が怪我をした時のみです。
今回は被害者の方が怪我をしたと言う事実の申告(つまり診断書の提出)を控えてくれたため、Aさんはことなきを得ました。

これは自らのしたことを反省し、早急に対応をしたからこそ得られた結果でしょう。

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